大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜

「・・・・・何?この騒ぎ〜!
ね、美穂なんかあったの〜?」
勇斗は可愛い笑顔を向けて
あたしに話かけてきた。


「ってか、ウザい。」
宏稀はそういって席に着く。

(ほらー、やっぱあの噂
絶対まじだよ〜。
最低じゃない?二股なんて。)
何処からともなく聞こえてきた。

「ねー美穂、何があったのー?」
勇斗は相変わらずあたしに
聞いてくる。

「ねーぇ、勇斗くん?
勇斗くん、美穂に告ったり
してないよねー?」
突然枝里が勇斗に聞いた。

「へっ?え、?何で?
してないよ?え?何で〜?」
勇斗は枝里に聞く。

「んじゃー、美穂、噂流した?」
枝里はあたしに聞いてきた。
「へっ?何で?流してもないし
流す意味がわかんないし
あたしそこまでモテないし〜。」
あたしがそういうと枝里がでかい声で
クラスみんなに聞こえるように言った。

「だって。みんな今の聞いたよね?
あたしからしたら美穂は根拠のない
根も葉も無い噂流すような女じゃないし
そんな女と友達になんかならない。
んなくだらない噂流すわけないんだよ。
それでもまだ文句とか
噂流す奴いんだったら
あたしんとこきな。
全員の根性叩き直してやっから!」
枝里はそういうと
あたしたちの方を向いて笑った。



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