大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
あたしがずっとずっと
追いつづけていた
男の子は
宏稀だった。
昔、あたしと宏稀が
小さかった頃。
あたしはおばあちゃんの
家の近くの公園に
お母さんと一緒に行った。
お兄ちゃんは昼寝をしていたから
おばあちゃんの家に
置いたままお母さんと手を
繋いで遊んでいた。
そんなとき、宏稀と勇斗は
二人仲良く砂場で遊んでいた。
二人と遊ぶのは
毎回のことのようだった。
いつも砂場で遊んでいて
あたしは二人が
大好きだった。