大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜

「みー!」
そういって誰かが
あたしの前に出てきて
スローモーションのように
殴られた。

「僕が、みーちゃんを
守るから。」

宏稀はそういって
動かなくなった。

「ひーくん?
ひーくんひーくん!」
あたしは動かなくなった
宏稀の体を見ながら
泣きじゃくった。

男の人は焦った様子で
あたしたちを車から降ろし
走り去った。



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