大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
「美穂、ちょい話あるから
ちょっとこっち来て?」
宏稀はそういってあたしの腕を
引っ張りながら塾の外に行った。
「え、どしたの?話って何?」
あたしが不思議そうに尋ねると
「美穂、元カレいたの?」
と寂しそうに聞いてきた。
「いるよ?」
あたしがそういうと
「何人?」と聞いてきた。
「一応2人?」
あたしがそう答えると
「なんで疑問形なの?」と
尋ねてきた。
「いや、一人目と自然消滅みたいに
なってから付き合ってた人が
いるんだけどほんとに短かったから
含めていいかわかんなくて」
あたしはそういった。