大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
「えへへ、ごめんなさい。」
あたしがそういうとお兄ちゃんは
あたしを叩いて教室に入った。
あたしもお兄ちゃんの後ろから
教室に入ると、あたしの席の
後ろには、不機嫌な顔をした
宏稀がこっちを見てた。
あたしは自分の席に着くと
携帯が震えた。
画面を見ると メールの贈り主は
勇斗だった。
"ひーくんからだいたいの話は
聞いたよ。そのことでちょっと
話がしたいから残ってもらえる?
ひーくんと二人だと気まずい
だろうから俺も残るよ。"
その文をよんだあたしは
"ありがとう"とだけ書いて携帯を閉じた。