大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
携帯を閉じたと同時に授業が
終わった。
「みんな、気ぃつけて帰れよー。」
お兄ちゃんはそういって教室から
出て行った。
「美穂、今日残る?」
前に腰掛けていた枝里が話かけてきた。
「残るーかな。」
あたしがそういうと枝里は
先に帰るね、と言って帰って行った。
「さて、美穂大丈夫?」
話が終わると勇斗があたしに話かけてきた。
「あ、大丈夫だよ」
あたしは勇斗をみた。
「ひーくん、謝んなよ!」
勇斗は宏稀にそういって宏稀を叩いた。
「ごめん。」
それだけ言うと宏稀は教室を出ていってしまった。
「美穂、大丈夫?」
勇斗が心配そうな顔をして覗き込んできた。