大嫌いでも大好き 〜愛しの柴ハゲくん〜
「美穂、お前、
どんだけ嫌いなんだよ!」
宏稀は笑いながら
あたしに言った。
「だって、好きだけど
嫌いなんだもん!あの、ふわって
一瞬無重力になる瞬間!
あれはありえない!!」
あたしがそういうと
「ふはっ、んまそうだな!
でもこの顔は、、、」
そういって宏稀は写真を片手に
しばらく笑い続けた。
「はぁー、おもしれぇ。
俺、美穂と付き合ってよかったわ。
付き合わなかったらこんなこと
絶対わかんなかったし、
美穂のこんな顔もみれなかった。」
宏稀は微笑みながら話かけてきた。
「ばか。」
あたしはそういって宏稀の頭を
軽く叩いた。