リア恋は蜜の味
「最低っ!!」
美少女は俺に
転がっているバレーボールを投げつけた。
「いてっ」
「ふざけんなバカヤロー!」
そんな男言葉まで、
あいつがいうとマジ可愛すぎる。
俺の初恋は、
さっさと扉を開けて出て行こうとしていた。
「じゃーね、歌波ちゃん」
「っ……」
俺と目は合わなかったけど、
背中から悔しさがあふれ出ていた。
追うものからは去りたくなる。
去るものは追いたくなる。
やばい、
マジで燃えた。
名雲歌波。
俺の女にする。