「呼吸」




自分の体に限界を感じていた。
いつ迎えがくるのか、あまり検討は付かない。

悲し気に揺れる、君が買ってきてくれた花瓶の花。目に写る度に君を想う。



「今すぐ君に逢いたい」



瞬間的にそう思った。それと同時に胸騒ぎがした。

「会いたい」というより、「会わなければならない」という感覚に襲われた。



今君と会わないと、もう一生逢えないような気がして…。



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