セナの冒険
「ええっ…!?」
私は家に足を踏み入れた瞬間、驚きすぎて声を挙げてしまった。
「ビックリだろ?この爺さん、空間魔法の達人なんだぜ」
空間魔法…。
見た目は小さい家の中の空間をいじってるの?
なんと、外から見るとあんな小さくて脆そうな木造の家なのに、中に入ると、ホテルのロビーの様に広々とリビングが続き、2階に上がる階段が家の中の両端にある。
魔法でこんなことも出来るの??
なにこれ??
空間を大きくしてるだけ??
「そんな口開けてるとみっともねぇぞ」
「…いいじゃん」
「ほらほら、紅茶を持って来たぞ」
「あ、ありがとうございます!」
お爺さんからカップを受け取り、ソファーでクスクス笑うロイドの横に座った。