セナの冒険
「それにしても、ロイドが訪ねて来るとは珍しいのぉ。そんな可愛い娘さんも連れて、いきなりどうしたんじゃ?結婚とか言わんじゃろうな?」
お爺さんは、ほっほっほと笑いながら、向かいのソファーに腰掛ける。
「安心しろ、爺さん。まだしねぇけど、いずれ報告に来るさ」
「そうかの」
二人で笑い合って…。
どうゆう関係なんだろう?
「あ、セナ。悪い、説明してなかったな。この爺さんはゾーラさんって言って、俺の育ての親みてぇなもんなんだ」
「育ての親!?」
「ああ。俺の父親は俺が生まれてすぐの頃殺されて、母親は掟破りで刑務所行きんなってさ。そこで、爺さんは俺を引き取ってくれたんだ」