セナの冒険
「あ。そうだ、セナ。お前仲間と合流しなきゃなんねーだろ?あいつ、シェリアが手伝ってくれるぜ」
シェリア?
ロイドが指差す方に視線を向けると、一体のでっかい鳥。
ふわふわの毛に覆われて目が見えない…。
てゆかほんとデカッ!!
背中に二人ぐらい余裕で乗りそう。
「手伝ってくれるって?」
「あいつは探し物の名手だから、仲間を探し当てて連れて来てくれる。シェリア、こっち来い」
少し離れた場所にいたシェリアは、嬉しそうにロイドの目の前へ飛んで来た。
「でも、手掛かりも何も無いのにどうやって…?」
「大丈夫さ。いいからじっとしてろよ?シェリア」
もう一度呼ぶと、今度はシェリアが私に近付いてきた。
うわっ……
ほんと大きくて迫力ある…
「え、な何!?」
「だから大丈夫だって」
ロイドが言うと同時に、シェリアの大きな翼が開き私を包み込んだ。