セナの冒険
―――――…うわ
なんかフワフワしていい気持ち…。
翼も柔らかくて、微かに太陽のいい匂いがする。
それに心も軽くて、浮いてる感じ………。
私が気持ち良さに浸っていると、フッと翼が私から離れる。
「これでバッチリだ」
「バッチリ…?」
「ああ。お前の記憶ん中の仲間の姿、匂い、魔力を全て自分に記憶したんだ。すげぇだろ?」
「え!?すっごい!!そんなこと出来るんだ!!」
「ああ。…ま、俺にとっちゃセナと仲間が会わなければ、ずっと一緒に暮らせるからそっちの方が良いんだけどな?でもさすがに世界の危機ってなると、そうも言ってらんねーしな」
そう言って笑う。