セナの冒険






「着きました」



執事さん…じゃない、店員さんがエレベーターの扉を開け誘導する。



どうやらここは5階らしい。
結構低いとこにあるんだ。

あ、一般からしたら低くないけどね…。




「俺はここで待ってるから、適当に好きなだけ持って来い。あ、リチャードはここで俺と待っててくれ」



「承知しました」



ロイドはエレベーター近くのベンチにドサッと腰掛け、リチャードと呼ばれた店員さんはロイドの横に立つ。



好きなだけ適当にって…。

……てか今気付いたけど私、お金無いんじゃん…。




「あ、それと金のことは気にすんなよ!今後のための貸しにしといてやるから!」



「ええっ!!貸し!?」



「大丈夫、心配すんな!ほら早く行って来い!」



振り返ってロイドの顔を見ると、やたらニコニコ笑顔。



…ロイドの貸しって、すごい嫌な予感しかしないんですけど。




私はフラフラと売り場まで行き、可愛くて動きやすそうな服を漁りまくった。









< 128 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop