セナの冒険
「…くそっ、くそっ……!」
なんだよこれ……
目から涙が止まんねえ…!
最後の方なんかあいつの涙で滲んでやがる。
思わず3枚の手紙を強く握る。
なんだよ…
おかしいだろ……!
突然会いに来て………
明日、公開処刑?
「ふ、ふざっけんな…!」
「…大丈夫?ロイド……」
「!」
驚いて声のした方を向くと、ベッドルームの扉の所にセナが立っていた。
「どう…したの?」
「いや……何でもねぇ…気にすんな」
見られちまったか……。
セナがこっちに近付いて来たので、急いで袖で涙を拭う。
「少しは、頼りにしてよ…」
セナは俺を、優しく包み込んだ。