セナの冒険
「んじゃ、行ってくるから。ちゃんと待ってろよ!」
「はいはい、待ってますって!気をつけてね」
私は玄関まで見送り、家の中へ戻った。
「………それにしても、暇だな……」
この家には、テレビも無ければ漫画もない。
この世界には無いのかな…。
とりあえず、ゆっくり朝風呂にでも入るか。
私は着替えを持って、バスルームへ向かった。
…おぉ〜。
なんだろう、これ。
バスルームのシャンプーやらと共に並んでいた、ガラスのボトルに入ったピンクの液体。
試しにお湯の中へ入れてみると、幻想的な色が広がり、花びらみたいなものが出て来る。
くるくる変わる色や様子が面白くて、つい見とれてしまい、気が付けば1時間程経過していた。