セナの冒険
「…………」
こういう時、どういう反応とればいいんだろう…。
私はただ、美少年の顔を見つめポカンとしていた。
「……何ならあんたの家まで送るけど?」
「あっ、えっ?」
私、送ってほしそうな顔してたかな!?
慌てる私の様子を見て、無表情の美少年が少し笑う。
おお………
笑うとかわいいじゃん!
「よし、あんた危なっかしいから送る。どっち方面?」
「あ、あっち…」
あ、勝手に決められて咄嗟に答えちゃったけど…いいのかな?
私の家じゃないし、場所知られたらまずいとか。
…まぁそれはないか!
私は先に歩く美少年に付いて行った。