セナの冒険
「ロ…ロイド、いつから………………」
「ん?何だその黒いの」
ガーン!!
何だその黒いの……
何だその黒いの…………
「…あ、もしかして飯…か?」
ガーン!!
もしかして飯か…
もしかして…………
「うわ、何だこれ。まずっ!」
私が魂を抜き取られた様に突っ立ってる間に、一口食べたらしい。
ロイドの声にハッと我に返る。
「ひ、ひどっ…!いいよもう食べなくて!ど〜せまずいからね!」
「ほんと、まずい」
「だ、だからもう食べなくても…!」
そんなやり取りを繰り返す中でもロイドは料理を食べ続け、遂には一人で完食してしまった。
「なかなかの腕だったぜ。こんな飯食った事ねぇ」
「…もういいよ、わかったから」
次は嫌味かよ……
「ま、安心しろ。この家にいる間は、俺が鍛えてやるから、な?」
「えっ………」
ロイドの目がキラッと光り、背筋に悪寒が………。
次の日から2週間スパルタで、私はロイドから料理のいろはを叩き込まれた…。