セナの冒険
それより、私が気になっていること。
それは、カズキとサーシャのこと…。
「ねぇ。カズキとサーシャはいつここに着くの?」
「ん?ああ、もうすぐそこまで来てるぜ」
「えっ、ほんと!?」
「おう」
やった!!
もうすぐカズキとサーシャに会える…!!
「ただ…余分な奴まで来てるな…」
ロイドは厳しい目つきで窓から外を見た。
「よ、余分?」
余分な奴って…?
私が理解できないでいると、ティロルとティーノが突然鳴きながら飛び回り、ロイドもソファーから立ち上がった。
「いいか、お前はここで待ってろ。絶対だ!いいな!ティロル、行くぞ!」
私を指差しながら言い残すと、ティロルを連れ、勢いよく家から飛び出していった。
「な……なんなの…?」
ティーノも飛ぶのを止め、私の肩に着地した。