セナの冒険
ロビーを走り抜け外まで出ると…
「ええっ…!?」
黒い影みたいな魔物に囲まれてる………!
2メートルぐらいありそうな身長の影が並んでいるせいで、向こう側がどうなっているか見えない。
黒い影達はゆっくり私に近付いて来る。
「これどうすればいいの!?」
「キエーッ!!クルルオー!!」
ティーノが羽ばたき飛び掛かるも、すぐに弾き返されてしまう。
焦ったまま動けないでいると、一番端の影が腕を伸ばし、私の腕を掴んだ。
「やっ……!何!?やめてよ!!」
くっ!
力強すぎでしょ!!
影のもう片方の腕が伸びてきた瞬間、影と影の間から勢いよく何かが飛んできた。
刹那、私の身体が宙に浮かび上がる。
「何!?」