セナの冒険
「よし、終了。大丈夫だったか?」
「全然、大丈夫」
アイクが振り返り私を見つめるから、ちょっと照れちゃうな。
てか本当不思議な人…。
初めて会ったときは、青い空と同じ髪色だったのに、今は曇り空と同じ白い色…。
どうなってるんだ?
「本当に心当たりはないのか?」
「…え?心当たり?」
「あの影は、シャドー団の手下だ。意味があってセナを狙ったんじゃないのか?」
「意味?そんなの、な…………あ……」
「やっぱりあるのか?」
も、もしかして…………宝玉?
これ狙ってる…の?
でも………私が持ってるなんて…知らないよね?
知ってる可能性はあるけど…
アイクは信頼できそうだけど、話しちゃってもいいのかな…?
「…まあ無理に話さなくてもいいけど。取り敢えず厄介そうなのを始末しに行くか」
私が黙っていると、アイクは優しく微笑みバイクを出した。