セナの冒険
「あ、俺はアイク。ロイドはこっち」
アイクはロイドを指差した。
「俺がロイドだ」
ロイドが言うと、二人はロイドを凝視する。
「あ……セナのこと、ありがとうございます!!」
「いや、好きでしただけだからな…」
「! マスターランクなの!」
「マスターランク!!?うわ、すっげ、すっげ〜!!!本当だ、ヘアバンド黒い!…ん?ピアスも黒!?ガーディアンもマスターランク!?すっげ〜〜〜!!!」
カズキはもうすっかり興奮状態。
なんかもう、ずっと会ってない気がして、そんなとこも懐かしい。
「ああ……それより、さっき魔物のせいで街が荒れちまってな。空から見えただろ?直さなきゃなんねぇんだが、手伝ってくんねぇか?」
「そうだな、俺も手伝うよ」
ロイドの言葉にアイクも賛成。
「私は怪我人の治療するわ」
「俺はやっぱ力仕事!」
…私、どうしよう………
何か出来ることあるかな…?
「セナは………」
「セナ、私と一緒に来てくれない?」
「そうだな、行ってこいセナ」
「うん!」
なんとなく居場所のない思いだったから、サーシャが誘ってくれて良かった。