セナの冒険
「門は大丈夫なの?」
「ああ。大事な箇所は大体直したから、俺達が居なくても変わりねぇだろ。さ、帰ろうぜ」
ロイドは私をひょいと抱え、バイクの後ろへ乗せた。
「じゃあ俺も帰るか」
アイクはそう言いながら、再びバイクを宙に浮かし始める。
ってか、帰っちゃうの!?
「なんで!?アイクも来ればいいじゃん!!」
「いや…俺は部外者だし、宿へ帰るよ」
「部外者って!私を助けてくれたんだから、部外者なんかじゃないよ!アイクも来なよ!ね、ロイド?」
なんか自分で言っといて訳が分からない理由だけど…
と思いつつも、承諾を得るためロイドをチラッと見る。