セナの冒険
「…………」
ロイドは黙ってアイクの瞳を見つめる。
「ロイド?」
アイクも口を閉ざし、ロイドの瞳を見つめる。
どのぐらいの間そうして見つめ合ってただろうか。
多分、一分にも満たないぐらいだろうけど、長く感じた。
いつまで続くのか少し緊張しながら見ていると、ロイドの厳しい顔つきが和らぎ、ニッと笑って口を開いた。
「お前は信頼できる男みたいだな。セナを助けてくれたのに、何も恩を返さねぇわけにはいかねぇし、茶でも飲んでけよ!」
「…ありがとう」
言いながら、優しく微笑む。
「じゃあついて来てくれ」
ロイドはバイクを発進させる。
続いて後ろからシェリアに乗ったサーシャ、カズキ、その後ろにアイクが続いて空に飛び立った。