セナの冒険
「さ、入ってくれ」
「おぉぉぉ!!広いな、おい!!」
「すごいわねぇ〜…!」
マンションに着き、家の中に踏み入った瞬間、カズキとサーシャから感嘆の声が漏れた。
「適当に座ってくれよ」
ロイドはスタスタとキッチンまで行き、お茶の準備を始める。
「ロイドって、やっぱり金持ちだったんだなあ!」
「この椅子、うちの宿に欲しいわね」
カズキとサーシャははしゃぎながら部屋を見回る。
私も、リビング行くか…。
玄関から歩き出そうとすると、後ろからグッと肩を掴まれる。
「…ここ、セナの家じゃなかったんだな?」
そうだった!
アイクには、私の家ってことになってたんだ!