セナの冒険
「そうよ、セナ。そんなに心配しなくても、私達が全力でサポートするから!」
「サーシャ、カズキ……」
サーシャとカズキの温かい言葉と優しい笑顔に、硬くなった心が和らいだ。
チラッと隣のロイドを見遣ると、目と目がバッチリ合ってしまった。
「な、なんだよ!俺にも何か言えってか?」
「いや、別に……」
そんなに焦らなくても。
「…………ま、せっかく乗りかけた船だ。降りるのも気が引けるし、そんな2人じゃ頼りねぇだろ?だから俺も付いてってやるよ、しょうがねぇから」
…そんな投げやりに、頭掻きむしりながら言わなくても…。
ロイドって何気に照れ屋だよなあ。
でも、ロイドが来てくれるなんてこんな頼もしい事ないでしょ!
「ロイド、ありがとう!」
私はとびきりの笑顔をロイドに向けた。
「別に…」
コイツ……
そっぽ向きやがって。
これ、ツンデレってやつなの?
ロイドのキャラって定まってなくない!?
ツンデレだったり俺様だったり…。
「ってゆーか、頼りないってなんだよー!俺だってそれなりに強くなったんだからな!」
「そうよそうよ〜!」
「うるせぇ、ほんとの事だろうが!」
あぁ、サーシャもキャラが崩壊してく気がする…。
その後は暫くブーイングの嵐が続いた…。