セナの冒険





カズキが話を振ると、ロイドは
少し考えてから話し出した。



「シェリアだと時間かかるし、体力もねぇだろうし、何より人数が多い。かと言って、俺の空船も、ずっと使ってねぇから動くかわかんねぇし、そろそろガタも来てるだろうし、結構な修理とメンテナンスの時間が要る……。…あ、そうだ、アイク。お前持ってるだろ?バーバラまで乗って来た、空船か海船!」



そ、そらぶね…うみぶね?
空を飛ぶ船と、海を進む船?
…空船…なんてロマンチック!!



「ああ、バーバラには空船で来たから。この人数なら乗れるよ」



アイクもガーディアンだし、乗り物ぐらいいくつかあるんだよね〜!



てゆーかそういえばさ……
私があの鳥にバーバラ連れて来られたとき、あんなに早く着いたのに、シェリアだと何でこんなに時間かかったのかな。
二人を探したりしてたから?



「ねぇロイド。シェリアは時間をかけて二人を連れてきたのに、私を連れてきた鳥は何で早かったのかな」



ロイドは、当たり前の様な顔をして答える。



「そりゃ、ワープゾーンだろ」



「ワープゾーン?」



「決まった場所には瞬間的に移動できるゾーンがあるんだ。野生の魔物は詳しいから、それを使ったんだろ」



「へ、へぇ…」



何故そんなものが…?



「ちなみに、あの魔物仕留めたのは俺だぜ?そういや誰か落ちたと思ったけど、お前だったのか」



「助けてくれればよかったのに!」



「悪かった」



そう言いながらロイドは、ははっと笑った。



ふん、反省が感じられんわ!








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