セナの冒険
「まあとにかく、マライナまではアイクの空船ってので決まりだな!頼むぜ、アイク!」
「了解」
カズキとアイクは笑いながら握手を交わした。
「ねぇサーシャ、出発はいつなの?」
「明日のお昼には出たいわね」
随分急だな…。
そんなに急ぐ理由って、やっぱりお祭り??
「おいアイク、お前、ワイン飲めるか?」
「大好物だ」
「じゃあ飲もうぜ?」
ロイドはキッチンまで行き、ワインの瓶を持って来た。
「ああ、いいな!」
「俺も飲む!俺も!!」
「私も飲みた〜い」
二人も!?
じゃあ……
「私も!!」
「騒がしいガキ共はつまみでも食ってろ」
「ひっど〜いぃぃっ!」
「俺ガキじゃねーよ!!」
「私だって!」
「俺から見たら、まだまだガキなんだよ」
「チクショー!!!」
「あっ、おい、カズキ!飲むな馬鹿!それ強いヤツだぞ!」
「ん…?なんかクラクラしてき……た………ロイドぉぉお〜??…しゅき、しゅっきだよぉお〜…ぶちゅ」
「お、おい…!や、やめろっ!!」
「あはははははははは!!」
その夜は、涙が出る程笑って騒いだ。
今までで一番楽しい夜だった。