セナの冒険
その後、私はお風呂に入り、目が覚めた3人と、ロイドが作った朝ごはんを食べ、出発の支度を始めた。
私はリュックに着替え等を詰め込み終わると、ベットに腰を下ろした。
「ねぇ、セナ」
支度をしながらサーシャが私を呼ぶ。
「ん〜?なに?」
「ロイドってさ………魔族の血、入ってるのね」
「あ……、うん、そうだよ」
サーシャがどういう意味で言ったのかよくわからなかったから、どう返事すればいいかわからない…。
だって、魔族を嫌がる人だっているでしょ…?
「…あ、だから嫌ってわけじゃなくてね!?片目が違う色って、魔族の血が流れてる証だから言ってみただけよ?誤解しないでね?」
「そっか!なら、よかった!」
笑う私に、焦っていたサーシャは安心したように笑って、支度を再開した。