セナの冒険
「ねぇ、ところで何処行くの?」
街を歩きながら、誰にともなく質問。
「それ、俺も思ってた!」
私はカズキと同じ思考回路か…。
「お前ら、本当馬鹿だな。空船で行くんだから、飛行場に決まってんだろ」
前を歩くロイドは呆れ顔で振り返った。
「「あ、そっか」」
「ハァ……」
「なんだよー、ロイド!ハモったのが羨ましいのか!?」
「ちげぇよ、呆れてんだよバカ」
まだ頭が痛いせいか、頭を抑えながら返すロイド。
…うん、頭が痛い上朝からカズキのテンションはついてけないよね……。
はっきり言ってだるいよね。
よくわかるよ…。
そのまま真っすぐ目的地へと歩いていると、一軒の建物の前へ到着。
…あれ?
目指してるのは飛行場じゃなかったの?
ここ……
ごく普通の宿屋じゃん…。
浮かんだ疑問を口に出さないまま、アイク達に続き私も宿の中へと入る。