セナの冒険
「あなたみたいな慣れてる人とは違うの!」
「わ、悪かった!な?」
「………しょうがないから、許してあげる」
再びロイドの胸に顔を埋める。
「…俺から離れんなよ?元の世界に帰んな」
帰んな…?
その言葉に少し心は揺れたけど、答は決まっていた。
「うん。離れないよ?」
「絶対だぞ」
「うん、絶対」
「……好きだ」
「私も」
ロイド…好きだよ。
また、甘いキスを交わす………って、ん?
胸に、手………!
バチーンッ!!
「…もう知らないから」
「わ、わりぃ!ホントに!成り行きってゆーか…ごめん!」
「成り行きってなによ!」
「え?いや…その…」
…やばい。
珍しくうろたえるロイドにキュンッとしてしまった…。
私はクスッと笑って、ロイドの手を握った。
フロントガラスの向こうには、満天の星空が広がっている。
触れるだけの優しいキスをして、その夜はロイドの温もりに包まれながら眠った。
…椅子で。
次の日身体がギシギシでした…。
幸せだからいいんだけどね!