セナの冒険




すると次は、妖精達が次々と空へ飛び立ってゆく場面。



「これは…何て言えばいいんだ?妖精が飛んで行くとこ?」



「……なんとも言えないよね……あ」



字が浮かび上がってきた…。

妖精が飛んで行くとこ、でよかったの??



「妖精たちは、女神さまたちに何度もお礼を言って、空の上の自分たちの世界へと飛び立って行きました。それから妖精たちは、人間のいない世界で幸せに暮らしました。」



「…ふ〜ん」



ぱたん、と本を閉じる。



「妖精って、本当にいるのかな?」



「まさか〜!お伽話だろ?いたらすげえけど…。ま、暇つぶしにはなったな!」



カズキは、伸びをしながら立ち上がる。



「そうだね」



私も本を持ち上げ、立ち上がろうとした瞬間……、


本が一人でにパラパラとページがめくれて真っ白なページを広げる。



すると、また文字が浮かんできた。








< 217 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop