セナの冒険
「こ、今度はなんだあ!?」
立っていたカズキはすぐにまたしゃがみ、私の隣で本を覗き込む。
私はふつふつと浮かんでくる文字を読み出した。
「あなたには…聖なる力を…感じます!?」
「…はあ?」
「それは、まさしく、私達の求めていた力……あなたを、私達の世界へ、案内します…? …え?どうゆうこと?これ」
「…宝玉?宝玉じゃねーの!?」
「宝玉!?なんで…」
私がそこまで言うと、いきなり空船がガタンッと大きく揺れた。
バンッと船内に繋がる扉が開き、ロイドとサーシャが現れる。
「おいっ!中に入れ!急げ!!」
「バリアが破れそうだわ!早く!」
サーシャに言われ、パッと辺りを見回すと、いつも透明で見えないハズのバリアに、亀裂が走っている。
おお、
空にヒビが入ってるみたい…。
「早くしろ!!」
…そんなこと考えてる場合じゃなかった!
急がなきゃ!