セナの冒険
やばいっ!!
これはまじで、カズキ落ちちゃうって!!
刹那、シュッ!!と光る閃光の様な物が視界の片隅を横切り、一直線にカズキに向かい、グルグル巻きに捕らえた。
隣を見ると、サーシャがそれをぐねぐねと操っている。
これ……さっき言ってた、ムチ!?
ムチって感じには見えないけど…。
サーシャが軽く腕を振ると、シュルンッとムチに巻かれたカズキが戻ってきた。
「サーシャ、サンキュー!!マジで助かったよ!」
「ええ、それより中に入りましょ!」
私達は船内に入り、扉を閉める。
警戒しながらロビーへ進んだけど、揺れは起きないまま。
…どうなってるの?
私達がロビーに入ると、丁度操舵室の扉が開き、少し様子がおかしいアイクが入って来た。