セナの冒険
「ロイドは分かる?この場所…」
「いや………でも、昔なんかの本に、こういう現象の話が載ってたような………なんだっけ」
「『世界の繋ぎ目』よ」
「え?」
「あぁ、それだそれ」
首を傾げていたロイドが、サーシャの言葉に納得した顔をする。
「『世界の繋ぎ目』…?なにそれ?」
「言葉通り、世界と世界の間にある時空間よ」
…本当そのままじゃん。
…って、え?
「え、じゃあ私達、他の世界に向かってるの!?」
「そういうことね」
そ、そんな冷静に答えられても…!
「どこの世界に繋がってるの!?」
「それはわからないわ」
「も、もしかして…魔王城…?」
「それはないわ。宝玉が足りないし、そもそも魔王城は別世界じゃなく別次元だからね」
「そ…そっか」
ああもう、何が何だか訳わかんなくなってきた…
次元?世界?何、どう違うの?
しかもよく考えたら次元って
二次元とか三次元とか言ってるやつ?
ああもうこんがらがる…!