セナの冒険




次来ると予想される揺れに、全員が身構える。



…し〜ん……。



…え?
揺れ、来なくない?



「…どうなってんだ?」



カズキの声にロイドとアイクが立ち上がり、フロントガラスの向こうを見る。




目を見張って…何があるの?



私も立ち上がり、フロントガラスの外へ目を向ける。



「何これ…!」



外は…霧。
霧越しに見える景色は、幻想的だった。

下には美しい湖が広がっていて、遠くには真っ白な森が広がっている。


そして……遥か前方には、お伽話にでも出て来そうな、大きな大きな大きなお城…。



「…お城?」



「…城だな」

「城だね」

「城だあ!!」



私の言葉にロイドとアイクとカズキが反応する。



「私……ここ、知ってる…」



「え?サーシャ?」



知ってる?
なんで??









< 224 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop