セナの冒険
サーシャの血筋
船が進み、少しずつお城に近付いて来ると、辺りの霧も段々と晴れてきて、周りがはっきりと見えるようになった。
もちろん、お城もしっかりと見えるようになり、その立派なことは一目瞭然。
「すっげえ…!!」
カズキも目を見張って感激してる。
大きな大きな大きなお城は、まるでお伽話にでも出て来るイメージの、雪と氷で出来てる様な白を基調としたデザイン。
…ん?
「…雪と氷…?」
自分が考えた事に疑問を持ち、周りの白い木々をよく見ると…雪と霜が被ってる…。
「外は寒そうだな」
ボソッとロイドが呟く。
…私、寒いの苦手なんだよね…。
絶対キツいよなぁ…