セナの冒険
「なにこれ?」
「体温を上昇させる木の実。大分違うと思うぜ」
「本当!?ありがとう!」
バターン!!!
「さみいいいい!!!!」
私が木の実を口に入れようとした瞬間、勢いよく扉が開きカズキが入って来た。
おぉ………
めちゃくちゃ寒そう………
ガチガチ震えて鼻水垂らして、
髪の毛までパリパリになってるし……
って、そんな寒いの!?
「お前、やっぱ馬鹿だな…。こういうとこじゃ、防寒対策してかねぇと死ぬ事も有り得るんだぞ?」
「も…もっと早く言ってくれよお!!なんだセナ、その赤いの!」
「防寒対策」
「お、俺にもくれ!!」
「やだ!」
私は木の実を口に放り入れ、飲み込んだ。
「ひでえぇ〜…!!」
「ははは〜♪」
隣を見ると、アイクもサーシャに同じ物を渡していた。