セナの冒険
「あ、アイク!!俺にもぐれ"ぇ"ぇ"〜!!」
「悪い…俺も一つしか持ってなかったんだよ…」
「そ…そんなあぁ……!」
「ま、男は我慢だ!お前が男じゃねぇんなら、サーシャから貰えばいいぜ」
「…ぐっ……!!」
フフンと不敵に笑うロイドに対し、心底悔しそうなカズキ。
この二人、おもしろい…
「カズキ…貴方は男だから木の実は譲れないけど、外に出たら私がバリアを張るから、ある程度寒さは凌げると思うわ…」
「ほ、ほんとか!?良かったああ…」
安堵するカズキ、そしてサーシャと私は、フローゼアから貰ったマントを羽織り(サーシャは昔貰ったらしい)、甲板へと出た。
「め……めちゃくちゃ寒い…!!」
体は確かにポカポカしてるのに、
めちゃめちゃ寒い!!
「だろ!?だがら"言っだじゃね"ぇが〜!!」
「こ…ここまでとは…」
既にカズキは鼻水を垂らし、ガチガチ震えてる。
こんなに寒いのに、アイクとロイドは上に何も着ずに平気な顔をしてる。
「ロイド…さ、さむくないの?」
「ん?俺はまぁ、鍛えてるからな」
ニヤッと余裕たっぷりに笑うロイド。
そ、そうか…
さすが!
職業が職業だしね…
まぁ、そうゆう問題なのか?
とも思うけど(笑)