セナの冒険
「…着きました。この扉の向こうに、長老がいらっしゃいます。お入り下さい」
少年が扉を開け、先にカズキ達に入らせてから私も入る。
「…すご」
「すごいな」
「すげぇな」
「すげ〜!!」
「…すごいわね」
これはすごいの一言に尽きる。
広間の中全てが、鏡みたいに人の姿が映る程の、輝く氷。
…ホントに氷の城だよね。
「よく来てくれましたね」
突然の声にハッとし、正面を向くと、玉座に…長老?らしき人物が座ってる。
「もっとこちらへ来て下さい」
言われるまま近付く。
…………長老?
この人、長老なのか?
若いよ?めちゃ綺麗だよ?
え?長老って一番長生きしてる人のことだよね?
え?
「すっげ………この人、ホントに長老なのかよ!?」
カズキは興奮して、鼻息が荒くなっている。