セナの冒険




「サーシャ………そうだったの?」



「………」



サーシャは何も言わず首を振り、長老を見つめた。



「……どういう意味か、教えて頂けますか?私が――妖精の血を引いているなんて……」



「簡単な事です。昔、妖精界が造られたとき、妖精族は妖精界に移りましたが、たった一人、人間に恋した妖精が人間界に残りました。――あなたはその子孫、という意味です」



「…!!」



サーシャは驚きの事実に言葉が出ない様子。



「…そういうことか…子孫、ね」



ロイドは頷いた。



「ままままじかよ!!?サーシャが…妖精!?」



「カズキ、ちょっとうるさいよ!このKY!!」



「いひゃひゃひゃ!!ひゃめへ!!」



今そういう空気じゃないでしょ!
という意味を込め、カズキの頬をつねる。








< 240 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop