セナの冒険




「――このクリスタルは、どんなに強力な魔力でも決して破れない結界。彼女は時の宝玉を魔の手から避ける為に、自らクリスタルの中に入り、宝玉と自分を聖なる力に閉じ込めました。……ですが、時の宝玉を除く聖なる力が4つこの妖精界に集まれば、このクリスタルの結界は解除される仕組みになっています。でも、あなた達の元にはまだ4つ揃ってはいませんでした」



「だから私達を呼んだんですか?…でも、だったら何で解除したいんですか?」



「解除したいわけではありません。この結界を解くと言うことは、時の宝玉を解放すると言うこと。そうなると、ここに宝玉が全て揃います」



「あっ…!」



サーシャがハッとしたように叫んだ。



「魔王城への扉…!?」



「そうです」



長老は頷いた。



「え!?魔王城への扉は…ここにあるんですか!?」



「ええ。このクリスタルの向こう側に扉はあります」



ここに、扉が……。

最初フローゼアから説明を聞いたとき、そういえば扉がある場所なんて聞いてなかったなあ。

重大なことだよね?これって。


…今更だけどさ。










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