セナの冒険




「じゃあ、宝玉を4つ集めたらまたここへ来るんですか?」



「そうです。ですから、4つ集めたらまた来て下さい」



……また来てって言われても…。

偶然ここへ来れた訳だし、来る方法わかんないよ…。

第一、帰り方も知らないし。



と、そんな事を考えているとき。



「――長老っ!!」



いきなり後ろから声がして驚いて後ろを向くと、階段の所にさっき長老の元へ案内してくれた少年が立っていた。



…あんな無表情だったのに、なんか超焦ってる感じ……



「魔物達ですか?」



「は…はい!長老、お気づきになられて…?」



「ええ。さっきから気配は感じていましたから。では、迎え撃ちましょう。…あなた方もついて来て下さい」



長老は冷静に階段を降り始めた。

え?魔物?魔物が襲って来たの?

…てゆーか、飛んでるから速い…。



「…あら?3人がいないわね」



「え?あ、ほんとだ!」



サーシャに言われ、周りを見渡すと3人がいない。


どこ行ったんだろ?
気付かなかった…。



「いち早く気配に気付いて、もう既に迎え撃ってるかもしれないわね。特にロイド敏感だものね。気配だとか、人の心だとか…」



「…そうだね!」



…あれ?
気のせいかな?

ロイドの話をする時のサーシャの表情……

なんか違った…?



気のせいか……?











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