セナの冒険
「あれ、セナ不安なのか?」
「あ、当たり前じゃん!カズキはケンカ強いし、運動神経良いし、まだ大丈夫かもだけど!」
私が涙目になって訴えると、カズキは笑って私の頭に手を置いた。
「大丈夫だよ!俺がセナ守ってやるから!」
カズキ……
『悪いがケンカなんぞ強くても、ここらの魔物はまだ大丈夫だとして、道中に出て来た奴らや魔王城なんかに行ったら、手も足も出ないぞ?』
「うん、知ってる。だから力貸して?」
ズルッ!
今の心境を例えるなら、こんな感じ。
普通、カッコつけるとこだよね!?
…この人に少女マンガ的なシチュエーションを求める方がおかしいね。
まぁこうゆうとこが、カズキのいいとこなんだけどね?