セナの冒険
「くそっ!何で効かねえんだよ!?」
「キリがない!このまま続けたら魔力が切れるわ!」
「普通の魔物じゃないんじゃないか!?」
遠くで3人の声が聞こえる。
いつの間にか魔物の群れは消え、敵は恐竜一体になっていた。
「セナ。何故か狙われてんのは俺だから、お前は下にいた方が安全かもしれねぇ」
ロイドの言葉に私は頷き、地面に降りた。
恐竜は体が大きいせいで下が死角らしく、私達が消えて見えたのかキョロキョロしている。
「いいか?お前はここにいろ。絶対だ!わかったな?」
「わ、わかった」
「よし。 それと、あいつは俺達が何とかするから心配すんなよ」
「…うん」
また同じ事言わせちゃったよ。
すごく複雑…
ロイドは私の頭を優しくポンポンと叩くと、また恐竜に向かって行った。