セナの冒険
一方フローゼアは、一瞬キョトンとすると、いきなり大笑いし始めた。
「なっ…なんだよ!?」
カズキは真っ赤になってる。
てか、フローゼアが笑うとこ初めて見た!
女神さまのくせに、豪快な笑い方だな!
『あっはっはっはは、ははは!お前、気に入ったよ!媚びを売らない所がいい!望む通り、力を与えよう。手を貸せ!』
カズキが照れながら手を差し出すと、フローゼアは目を閉じ、両手でその手を包み込んだ。
すると、そこから柔らかな光が広がり、少しすると治まった。
「な、なんだ?からだがあったけー!」
『お前に与えた力が、全身を巡っているんだろう。お前には、雷…電気を操る力を与えた。それと、下級レベルの魔物を倒せるぐらい操れる量の魔力を与えた。最初は誰しも、己の力を上手く使いこなせないだろうが、戦いの中で覚えていくものだ。お前も戦いを重ねれば、魔力の大きさも、操り方の幅も広がっていく。せいぜいセナのお供に励むのだな!』