セナの冒険



ロイドがアイクと協力して、恐竜を攻めている姿が見える。



恐竜は暴れることはなく、爪を振り回してるだけ。



…あの恐竜……なんか変だよね。

あんなに大きくて頑丈なら、ちょっと暴れるだけで私達なんか簡単に殺せちゃいそうなのに。



ふと腕輪に目線を落とす。



――もし、もう一回願っても…

やっぱり力を貸してくれないのかな…

てゆーか何で?

私が魔物に連れてかれたときは力貸してくれたよね??



色々とごちゃごちゃ考えているとき



「セナ!!あぶねぇ!!」



突然声がして、地面にぶつかる衝撃と共に目の前が暗くなった。



「………え?な、何?」



い、いきなりのことで意味わかんな……



「ロイド!!」



…ロイド?



「…大丈夫か…? セナ」



ドサッと言う音と同時に、視界が明るくなり空が見えた。



――え…!?もしかして…!



嫌な予想は的中し、仰向けに転がる私の隣には、また同じ様に仰向けに倒れたロイドがいた。







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