セナの冒険
――ん?
双子?
ってことはさ…おじいさんも妖精じゃん?
ちゃんと背中に羽もあるし……え?
「あ、あの。おじいさん、ロイドとか見えますよね…?」
「ん?もちろん!」
「妖精って人間は見えないんじゃないんですか!?」
「…知りたい?知りたいかの!?そうかそ〜か!!グホホホホ!!…わしはなぁ、昔から人間がだ〜いすきなもんでの〜!必死に勉強して修行して勉強して修行して勉強して……ついに300年前!!人間のオーラを認識する能力を手に入れたんじゃ!!!」
「すっ…すごい!!」
「じいさんすっげえんだなあ〜っ!!!」
「これ小僧!じいさんとゆうでない!!」
このおじいさん、見かけによらずすごい努力家なんだ。
…カズキに怒鳴っているこのパワフルな姿や、なんとなく下心がありそうな笑い声とかからは…ホントにそう見えないけど(笑)
「まあ、ヘルは人間の美女を見てみたいと幼い頃から言ってましたから、本当の目的はそれでしょうけどね」
「その通りじゃヘラ!!グホホホホ!!……って…そ、そんなことないわい!!」
焦りはじめるおじいさん。
…なんだ…
おじいさんらしいけど、ちょっと残念…