セナの冒険



――ん?



双子?

ってことはさ…おじいさんも妖精じゃん?

ちゃんと背中に羽もあるし……え?



「あ、あの。おじいさん、ロイドとか見えますよね…?」



「ん?もちろん!」



「妖精って人間は見えないんじゃないんですか!?」



「…知りたい?知りたいかの!?そうかそ〜か!!グホホホホ!!…わしはなぁ、昔から人間がだ〜いすきなもんでの〜!必死に勉強して修行して勉強して修行して勉強して……ついに300年前!!人間のオーラを認識する能力を手に入れたんじゃ!!!」



「すっ…すごい!!」



「じいさんすっげえんだなあ〜っ!!!」



「これ小僧!じいさんとゆうでない!!」



このおじいさん、見かけによらずすごい努力家なんだ。



…カズキに怒鳴っているこのパワフルな姿や、なんとなく下心がありそうな笑い声とかからは…ホントにそう見えないけど(笑)



「まあ、ヘルは人間の美女を見てみたいと幼い頃から言ってましたから、本当の目的はそれでしょうけどね」



「その通りじゃヘラ!!グホホホホ!!……って…そ、そんなことないわい!!」



焦りはじめるおじいさん。



…なんだ…


おじいさんらしいけど、ちょっと残念…








< 274 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop