セナの冒険
美味しい夕飯を食べ終え、サーシャと一緒にお風呂――さすがお城なだけあり、ものすごく広くて綺麗だった――に入ると、再びロイドの部屋へ戻ってきた。
ベッドの横に椅子を起き、肩に暖かい毛布を掛け座った。
ロイドは相変わらず、のんきに寝息を立ててる。
「も〜…今まとめて寝る気?寝てもいいけど一回起きてほしいよ」
ロイドの手を握りながら、出会った頃――結構最近なんだけど――のことを思い出していると、あることに気が付いた。
…最初ロイドって、すごい軽いイメージだったんだけど。
すぐにHってゆーか……そっち方面に持ってくようなことばっか言ってたよね…?
最近は人が変わった様にそんなこと全然言わなくなったから、なんかすごい懐かしい感じがする。
…なんで?
なんでこんなに変わったんだろ?
いや、べつにHな方が良かったとかじゃなくてね!?
――そういえば…………
私、ロイドと何も進展なくない!?
軽いキスぐらいはたまにするけど、あの想いが通じ合った夜以来大人のキスはしてないし…
なんで?
………大切にしてくれてるのかな。
いや!
私に魅力がなさすぎるだけ!?
ううん!
きっとそんなことない!…と思う。
…そりゃ、胸は小さいけど……。
ナルシみたいだけど、自分のこと可愛くない方だとは思わないし…
え?顔は関係ないかな?
…………私、大切にされてるんだよ。
そうだ。
きっと、絶対そうだ!!
…信じたいだけ。
都合よく解釈してます。
………ロイドが起きたら聞いてみようかな……
私は寝た。