セナの冒険




「――ん……」



………誰?


誰かが…私の頭を撫でてる感触がする……。


よくわかんないけど、なんか落ち着……く……?



もしかして………え?ロイド?



まさかロイドが起きたの!?
うそ!!嬉しい!!


だけど違ったら……

恐くて瞼が上がらない!!


……でも…しょうがない…。

よし、開けるか!



3…2……1!!



ぱちっ
ガシッ
バッ!!

「うわっ!!」



目を開けると同時に私の頭に触れていた手を掴み、その手の主を確かめるべく勢いよく振り向くと…



「よ……よお!おはよ!!」



「………なんだ……カズキか…」


――そう、ただのカズキだった。



「なんだとはなんだなんだとは!!」



「ややこしい!」



「てゆーか、手!手、離せ!!」



「あ〜ごめんごめん…ってかそもそも何で触ってたのよ!」



「え?それは………朝飯だって呼びに来たら、なんか気持ち良さそうに寝てて…触りたくなったから?そう、触りたくなったから!!」



「…は〜…なにそれ…」



ロイドは今だにグースカ寝てるし。


ロイドじゃなくて残念だったなぁ……


でも今日起きるんならすぐ会えるしね!



………本当に今日起きるよね!?


ちょっと心配なんだけど…。






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